知財・契約

技術連携の知財・NDA入門|最初の面談前に決めること

共同開発で守るべき既存技術、開示範囲、成果知財、公表、秘密情報を、初回面談からPoCまでの順に整理します。
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技術連携の前に知財と情報開示の境界を確認する企業と研究者
技術連携の前に知財と情報開示の境界を確認する企業と研究者

相手を知るために技術を話したい。しかし話し過ぎると、自社のノウハウを失うかもしれない。この矛盾は、最初から全部を秘密にするのではなく、段階ごとに開示範囲を設計して解きます。

NDAは署名すれば安全になる魔法ではありません。秘密情報の定義、目的、扱う人、保管、期間、例外が実際の情報交換に合っているかを確認します。重要案件は弁護士・弁理士など専門家へ相談してください。

01

初回面談は非機密情報で相互価値を確認する

最初は、顧客課題、求める機能、公開済み実績、制約の概要だけで話します。製造条件、配合、図面、顧客名など、競争力の核になる情報は、必要性と相手の体制を確認してから開示します。

段階共有する情報まだ共有しない情報
候補確認公開情報、課題の概要、期待機能配合、図面、顧客固有情報
NDA後評価条件、限定した技術資料、試料情報不要な全社ノウハウ
PoC契約後実験に必要な条件、測定データPoC外の案件・第三者情報
共同開発合意した範囲の設計・工程情報契約目的外での利用
情報開示の段階設計
02

既存知財と新しく生まれる成果を分ける

連携前から各社が持つ技術はバックグラウンドIP、共同開発で生まれる成果はフォアグラウンドIPとして整理します。誰が発明したか、誰が出願するか、実施できる範囲、費用負担、第三者への許諾、公表の条件を検討します。

共同名義にすれば公平とは限りません。製造だけ、販売だけ、特定市場だけなど、事業上必要な利用権を具体化する方が重要です。大学との連携では論文発表も重要なため、出願と公表の順序を早期に確認します。

03

特許検索は『侵害なし』の証明ではない

公開特許の検索は、先行技術や競合の方向を知る手掛かりになります。ただし検索漏れ、未公開出願、請求項の解釈があり、簡易検索だけで実施自由を断定できません。事業化判断では必要に応じて専門家の調査へ進みます。

技結(WAZAYUI)の候補探索でも、特許情報は候補の技術テーマを理解する根拠の1つです。量産性、品質、経営健全性を特許件数だけで評価しません。

REFERENCES

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